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海に還るきみへ

物語

 海辺を歩くのが好きだった。
 白い砂浜、どんよりと青い海。
 人の少ない時期を狙って海に行き、ザザーンザザーンと静かに寄せては返す波を眺めている。たまに砂浜を歩いて、不思議な漂流物を集めるのが楽しかった。

 ある日、いつものように海辺に行くと、見知らぬ漂流物があった。紙の入った瓶。ボトルメールだ!と足繁く通った海で見つけた未知に、思わず心が躍った。
 浮ついた心のまま家に瓶を持ち帰り、栓を開ける。瓶の中からカラカラと音がした。


拝啓
砂の上にいるきみ

いつも私の歌を聴いてくれている横顔を、とても恋しく思っています。
きみが砂の上を歩いて近づき遠ざかるたびに、私の心は嵐のように荒れて、泡のように乱れるのです。
この瓶に入れた真珠は、きみへの贈り物です。
人間はコレを自ら育てるくらいお気に入りなのでしょう?きみも気に入ってくれたらいいな。
この真珠は私の花嫁の印です。身につけて待っていてください。
必ず波がどこまでも迎えに行きますから。

深い青の底から
敬具


斜陽が海面を輝かせている。
波音のする部屋に、手紙が一枚落ちていた。

アクセサリー

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種類(サイズ):イヤーカフ(直径:1.5cm、高さ:2.2cm)
材料:ワイヤー【銀】(太さ1mm、0.3mm)、パールビーズ【白、水色】(白は大きさ2種)、丸小ビーズ【白、水色、薄紫】

イラスト

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キャラ設定

運命のお嫁さんを探して彷徨っている人魚。 歌が好きで、水面に顔を出しては歌っている。 また、キラキラしたものを集めるのが趣味で、いくつもの宝箱を持っている。 自分のものに対しての執着心が強く、一度手に入れたら二度と手放すことはない。

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サイズ(用紙):148×210mm(A5) コピー用紙